白い便箋を太陽に翳してみれば・・
いつの日からかあたしは、自分を、心を、

閉ざすようになっていて。

心の底から笑うという感情を忘れてしまったかのように、笑うことが少なくなって、笑ってもどこか作り笑いをしてきた。
いつも何気なく繰り返される毎日に、めんどくさくなって学校にもまともに行かなくなった。

未成年のくせにお酒とタバコに手を出して、自分でストレスを解消してきた。
でも、心のどこかじゃ全然満たされていなくて、悲鳴をあげていた。
自分を変えたくて、誰かに助けてもらいたくて、話を聞いてほしくて・・。

初めて会った時から・・。
流星はそう言った。
そんなに前から流星は、あたしのこと気にかけてくれていたんだね。
知らなかった。

そして、ずっと心のどこかに溜め込んでいた何かが、あたしの中で崩れた。
それに答えるかのように、あたしの頬から沢山の涙が零れ落ちた。

あたしって、こんなに弱い人間だったんだね・・。
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