白い便箋を太陽に翳してみれば・・
流星の腕の中は、とっても大きくて温かかった。
それが、あたしに癒しを与えてくれる。

「花恵?俺、お前が好きだ。俺が花恵を支えたい。花恵が辛くてどうしようもない時は、俺が花恵の肩になるから。ずっと傍にいるよ。だからもう逃げるな」

抱き締める腕をさらに強くする流星。
思いもよらなかった流星からの告白。
そして、温かい言葉・・。
嬉しすぎて、さらに涙が溢れ出してくる。

「うん。あたしも・・流星が好きだよ。ありがとう流星・・」
そして流星は、ニコッと微笑んだ。
「これからは俺がいるから。花恵は一人じゃねーんだぞ?なんかあったら、すぐに言って。俺が花恵んとこまで駆けつけるから」
「ありがとう」

「あ、花恵その笑顔。今までで一番いい笑顔だよ」
流星はそう言った。

そして、ふいに流星と目が合った。
自然と重なる唇。
温かくて、優しいキス。
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