白い便箋を太陽に翳してみれば・・
それくらいカズキは彼女のことが大好きで、とっても大切にしているみたい。
たまにちょっと幸せそうにしてると羨ましすぎて嫉妬する時もあるけどね。

「んじゃあ、出発ーー!!」

有理の掛け声と共にバイクの爆音が夜、街中に響き渡る。
あの後、あたし達は有理に送ってもらって家に帰った。



ピロリンピロリん♪
携帯の音で目が覚めた。

時刻は朝の9時。
もちろん今日も平日で学校だ。
嫌々ながら制服に着替える。
最近の生活に親は何も言ってこない。

ってか話すらあまりしていない。
いつかの日に親と大喧嘩した以来、口を利いていない。

支度し終わって駅に着くと、当たり前だけど誰もいなかった。
きっと皆、学校だ。
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