白い便箋を太陽に翳してみれば・・
美香に至っては、笑いすぎて目から涙が出てきてしまっている始末。
そんな中、下から
「二人ともー!ご飯よー!」
美香のお母さんの声が聞こえた。

あたしと美香は、ニコッと笑って顔を見合わせて下に降りて行く。
毎年、美香の家でお誕生日会する時は、美香の家族と一緒にお祝いしている。

美香のお母さんの作る料理は、とっても美味しくて口がとろけそうになる。
ケーキはいつも美香のお母さんの手作りだから、愛情たっぷり!
階段のところで、すでにいい匂いがしている。

「ささ、二人とも座って!」
美香のお母さんは、あたしと美香を座らせる。
そんな時、またまた顔をひょこっと覗かせたのは、美香のお父さんだ。
「花恵ちゃん、いらっしゃい」
コーヒー片手に笑顔で話しかけてくる美香のお父さん。

「お邪魔してます!」
「ゆっくりしていってね」
「はい!」
ほんとに美香の家は、温かいなって思う。
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