白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「もちろん」
袋のひもをほどいて開けていく美香。
「うそ・・アルバム?これ花恵が全部作ったの?!」
「そうだよ!」
「花恵ほんとにありがとう!」
そう言って、あたしに抱きついてくる美香。

よかった。
喜んでくれて。
それからあたし達は、二人でアルバムを見た。
どれもがすごく懐かしくて、美香と部屋で大笑いした。

そして最後のページをめくった時・・。
美香は、あやしのメッセージを読んで泣いたんだ。

「花恵、大好きー!」
「あたしも!」
最後は二人で泣き合う始末。
ども、そんな些細なことでも嬉しくて。

いつも優しくて、一番にあたしのことを理解してくれる美香。
そしてあたしは、美香の温かくて明るい笑顔に、何度も救われたんだ。

だから美香には、感謝してもしきれないな・・。
< 69 / 350 >

この作品をシェア

pagetop