白い便箋を太陽に翳してみれば・・
流星の部屋は、白と黒で統一された綺麗な部屋だった。
でも、あんまり物が置いてなくて必要最低限の物だけあるって感じだった。

床に座っていると、流星が飲み物を持ってきてくれた。
「花恵ごめん。お茶しかなかったけど大丈夫?」
申し訳なさそうにそう言った流星。
「大丈夫だよ!ありがとう」
ほんと些細なところまで優しいんだよな・・流星は。

イルミネーションを見に行って、流星の家に来るまでにもう夜の19時になっていた。

やばっ!
もうご飯にしないと!

「流星!あたしご飯作るから台所借りるね!」
「マジ?めっちゃ嬉しいんだけど」
あたしは、急いで台所に向かう。

「あんまり期待しないでよね!失敗しちゃうかもしれないから・・」
「別にいいよ。花恵が作ったものなら全部俺が食べるよ」
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