白い便箋を太陽に翳してみれば・・
急にカァッとなって顔が赤くなるのが自分でも分かった。
「ととと、とりあえず待っててね!」
「楽しみにしてる」

なんだか急に恥ずかしくなって、テンパってしまった。
よし!!
気持ち切り替えて頑張ろう!

料理は元々得意な方ではなかったけど、流星と付き合うようになってから、ちょくちょく家でお母さんに教えてもらっていた。

あれから家族との関係も元に戻って、今は仲良く暮らしている。
昨日だって、流星にご飯を作るためにお母さんと夜二人で頑張って練習した。

まぁ、このことは流星には秘密だけどね!

今日の夕ご飯のメニューは、唐揚げ・ポテトサラダ・コンソメスープ・グラタン!
ケーキは、イルミネーションを見に行った後に二人で買いに行ったから、後ほど食べる予定だ。

一つ一つ丁寧に野菜を切っていく。
大丈夫。大丈夫。
あたしは、何度も自分に言い聞かせながら、昨日お母さんに教えてもらった料理を思い返す。
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