白い便箋を太陽に翳してみれば・・
だんだん不安になってきた。
そんな矢先に・・。

「花恵マジでうまいよ!」
流星は、本当に美味しそうに食べてくれている。
「よかったぁ~喜んでもらえて」

安心した。
上手に出来てよかった。
ありがとう、お母さん。
これは、家に帰ってから言わなくちゃ・・。
それから流星は、あっという間にあたしが作った料理を全部食べてくれた。

そして、最後にケーキも一緒に食べた。
流星と一緒にご飯を食べる時間は、とっても楽しくて幸せだった。
ましてや、自分が作った料理を大好きな人に食べて喜んでもらえるなんて、なおさらだ。

「花恵マジでありがとな」
「ううん。こちらこそだよ」
「きっと花恵は、将来いいお母さんになるな」
「じゃー流星は、将来いいお父さんになるね」

そう言って、あたしと流星は微笑んだ。
まだ先の話だけど、いつかあたしと流星の間に可愛い子供が生まれたら、きっと温かい家庭になるんだろうな・・そう思った。
< 85 / 350 >

この作品をシェア

pagetop