白い便箋を太陽に翳してみれば・・

「開けていい？」
「もちろん」
流星は、綺麗にラッピングをほどいていく。

そしてまたあたしは、緊張し出す。
袋の中から、この前美香と一緒に買いに行ったマフラーが顔を出す。

「マフラーじゃん！俺ちょうど無くて困ってたんだよ。マジで助かるよ」
「よかった。流星いつも学校帰りマフラーなくて寒そうにしてたから」
「ほんとありがとな。これ大事にするよ」

そう言って流星は、あたしがあげたマフラーを首に巻き付けた。
あたしが選んだ青と黒のチェック柄のマフラー。
ほらね。やっぱり・・。
流星にすっごく似合ってる。

「流星！今日はほんとありがとね。最高のクリスマスになったよ」
「俺も。すっげー感謝してる」
流星は、あたしの頭を優しく撫でた。

ふいに、二人の視線が絡み合う。
少しだけ恥ずかしかったけど、お互い逸らすことはなくて。
流星が、そっとあたしの頬を撫でた。