白い便箋を太陽に翳してみれば・・
なんだか流星の顔が近すぎて、頬が真っ赤になりそう。
そして、自然と重なった唇。
嬉しくて、温かくて、自分の心までもが溶けてしまいそう。

「花恵・・すっげー好き」
「うん。あたしも好き」
「ずっと花恵の傍にいるよ」

そして、もう一度重なった二つの唇。


初めて愛しいと思った。
初めてこんなに人を愛した。

これも全部、流星のおかげなんだね。
そして、今のあたしが笑っていられるのも、流星があたしを救ってくれたから。
ありがとね、流星。

あたし、今すっごく幸せだよ。


高校1年生の初めてのクリスマス。

あたしは、大好きな人とひとつになった。
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