白い便箋を太陽に翳してみれば・・
だけど、あたしには気づきもしなかった。

あなたが、ずっと抱えていた心の奥深くにある闇を・・。


あたしは、これっぽっちも知らなかったんだ。


ねぇ、流星?
あなたは、ずっと一人でその大きな闇を抱えて生きてきたの?

どうしてあたしに何も話してくれなかったの?
あたしじゃ頼りなかったのかな?
あたしは、流星にとってなんだったのかな・・。

あなたは、突然あたしの前からいなくなった。


ねぇどうして?
あたしには全然分かんないよ・・。


あなたが最後に見せた涙を、

あの言葉を・・

あたしは忘れない。

そして、まるで光のように

あなたは

姿を消したんだ・・。
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