永遠の愛を君に…

　15時。
全ての作業を終え、俺は他の担当者には先に帰ってもらった。
今日、捕まえなければ、桃香はまた消えてしまうかもしれない。
俺は通用口で桃香を待った。

　俺は、待ちながら考える。
あの時、桃香はただの胃腸風邪だって言ってたけど、二週間以上胃腸風邪が治らないなんて変だ。
だから、卒業式が終わったら、大学病院に連れて行こうと思ってた。
あれがもし、ガンとか悪い病気だったとしたら…

　俺が留学前にそれを知ってたら、絶対、留学をやめて桃香のそばにいた。
そして、桃香は、俺ならそうするって分かってたから、姿を消した？

　そう考えると、全ての辻褄が合う。
一年半前に俺の前から消え、その後、一年も休職していたことの。

よし！

俺は決意した。

桃香が現在どんな状況にあろうと、桃香にプロポーズする。
俺が桃香を支える。一生。