副社長の初めての相手は誰?
翌日。
春美は朝帰りしてきた。
タクシーで帰ってきた春美は、メイクも薄くなっていて寝起きのような顔で帰ってきた。
友達の家で飲んでいて帰れなくなったと言う春美。
そのまま部屋に入ってしまい、また寝てしまったようだ。
リビングで朝食を食べている優と優輝。
そして優の妻の光もいる。
光はとても優しい表情のおばあちゃん。
とっても若く見えて、お婆ちゃんと呼ぶには違和感がるくらいである。
爽やかなショートヘヤーで、絢と似た感じがある。
「優さん、春美さん。もしかして、浮気しているんじゃないかしら? 」
不意に光が言った。
「どうして、そんな事言うんだ? 」
「うん…。春美さん露出高いから見えたの。首にキスマークみたいな跡がついているの」
「そうなのか? 」
「うん。それに、女の勘で判るわ。昨日は、あんなにイライラしていたのにスッキリした顔しているもの」
「そうか」
優輝は黙って朝食を食べている。
「優輝、今日は絢ちゃんを病院い連れて行くんでしょう? 」
「ああ、何だかとても酷い怪我しているようだから」
「そうね、前から気になっていたのだけど。絢ちゃんいつも、自分で転んだって言ってたから」
「病院が終わったら、優衣おばさんの家に行くと言っているよ」
「優衣さんの所に? 」
「ここに居ると、また春美さんに酷い事されるって言ってた」
「そうね。それがいいかも知れない」
光はお茶を飲んでん、ふっと一息ついた。