副社長の初めての相手は誰?
(うん。私、双子なの。だからもう一人いるんだよ。とってもイケメンの男の子が)
「そうだったのか…。だけど、いなくなったとは穏やかじゃないね? 」
(うん。熱が下がったばかりだから、まだ安静にしててって言ったんだけど。ちょと目を離したたスキにいなくなっちゃったの。あんまり、ここの周りの事判らないから、探しに行けなくて)
「そうか、こちらには来ていないよ」
(そっか。さすがに会ったことないから、行かないかな)
「そうだね。でも、いなくなったのは心配だ。どんな子なんだい? お爺ちゃんも探してみるから」
(忍君は。お母さんにそっくりなの。お母さんのように綺麗なイケメンなの)
「お母さん…。そっか、分かった。ちょっと探してみるから。絢は戸締りをして、動かないようにそこにいなさい」
(はい、わかったよ)
電話を切ると、優はちょっと頭を抱えた。
「どうしたの? 優さん」
「…いや…ちょっと嬉しくてね」
「え? 」
「もう一人いてくれたんだ。絢ともう一人、私達の孫が」
「どうゆう事? 」
「絢は双子だったんだ」
「双子? 」
「ああ…」
優は電話をポケットに閉まって立ちあがった。
「ちょっと探してくる」
そう言って、優は出て行った。