副社長の初めての相手は誰?

 優はあれから希歩に、宗田ホールディングの顧問弁護士になって欲しいと頼んだが、希歩は断った。

 仕事とプライベートは完全に分けたいと希歩は言った。


 忍と絢がまだ小学生だから、仕事は減らしてなるべく家にいてあげたいと望んでいる希歩。

 いつも忍には留守番ばかりさせていて、寂しい思いをさせてきたから、これからは一緒に過ごす時間を増やしてゆきたいと。

 勿論、絢とも一緒に過ごす時間を増やしてゆきたいと思っていると。




 優輝は希歩にはできれば仕事をしてほしくないと願っている。

 だが、海斗が希歩がいなくなると困ると言ったため、家庭を優先にするという条件で仕事をすることを許した優輝。




 今日は優輝と希歩は入籍する為の手続きに市役所にやって来た。

 婚姻届けにサインをして、窓口に提出して。

 はれて夫婦になれた優輝と希歩。



 希歩は秋田希歩から宗田希歩になった。


 結婚式はもうしなくていいと希歩が言い出した。

 忍も大きくなっていて、今更結婚式をやることもないと言っている希歩。


 だが優輝は一生に一度の結婚式をやりたいと言っている。


 2人の意見が分かれてしまい、とりあえず保留になった。


 
「ねぇ優さん。優輝と希歩ちゃんに、結婚式させてあげたいって思わない? 」
 
「ああ、今何か策はないか考えているところだ」

「そうね。…ねぇ、2人に旅行をプレゼントするのはどうかしら? 」

「旅行か…。そうだな、2人きりで楽しませてあげる事もいいな」

「うん、でね。旅先で結婚式挙げてもらうのがいいと思うの」

「それがいいな。新婚旅行を兼ねて、そうしてあげよう」



 
 優と光が提案して、優輝と希歩の旅行が計画された。


 絢と忍は学校がある為、一緒には行けないが2人で南の方に行って楽しんできて欲しいと3泊4日で旅行を計画してくれた。



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