副社長の初めての相手は誰?
「旅行なんていいの? 」
優輝は驚いていた。
「いいのよ、絢と忍君は私達が見ているから。2人の時間を楽しんできて」
希歩は本当にいいの? と、優輝を見た。
優輝は、大丈夫だよと頷いた。
「優輝も希歩さんも、やっと再会して一緒になれたんだ。子供がいても、恋人としての2人の時間も大切にしてほしいと思っている。だから、私と光がいる間は。いつでも頼ってくれていいぞ」
優と光の優しさに、優輝も希歩も嬉しさで胸がいっぱいになった。
絢と忍も、優輝と希歩の旅行には大賛成。
2人で楽しんできてと言ってくれた。
かれこれ月日は過ぎて1ヶ月過ぎた。
忍は学校にも慣れて、毎日楽しそうに通っている。
イケメンの忍は、かなりモテモテで毎日女子達が取り巻いている。
他のクラスの女子も忍を見に来て、休み時間には忍に会いに来る女子が多くいる。
現在小学校5年生の忍。
今からこんなにモテていては、この先どうなるのか? と、ちょっと心配されている。
絢は顔の傷もすっかり治って、友達とも楽しく過ごしている。
とてもしっかりしている絢は、成績も優秀で友達に勉強を教えてあげている。
忍も絢もすっかり学校に馴染んで、とても楽しい日々を過ごしている。
夏の暑さが弱まってきて、朝晩は涼しくなった今日この頃。
優輝と希歩は、優と光がプレゼントしてくれた旅行に出発した。
国内の南の島。
綺麗な青い海が見える素敵なホテル。
まだ海に入れるくらい暖かいが、海には入らず観光を楽しむ事にした。
レンタカーであちらこちらを回って、夜には綺麗な夜景が見える部屋でのんびり過ごして、2人の時間をとても充実している。