Blessing〜煌めいた十五日〜
出会いと別れの繰り返し
夏休みを過ごし、学校がまた始まりました。次にあるのは障害者施設です。

障害者施設と言っても、その多くは仕事場なので介助の必要な人はいません。

私が行きたかった仕事場は人気だったため、私と友達は和紙を作る仕事場へ行くことになりました。しかし、私は緊張もしていましたが恐怖の方が大きかったです。

私が行くことになった仕事場は、去年に行った先輩が怒鳴られたという噂が流れていたからです。

「大丈夫!その先輩は元気すぎたから。美空は真逆のタイプだし大丈夫!」

福祉の先生はそう言ってくれたものの、私は不安なままでした。

そして、実習初日の日がやって来ました。

「おはようございます!!」

そう挨拶をし建物の中に入ると、「おはようございます」と体の大きな男性が挨拶をしてくれました。利用者さんの一人です。

「あ、おはようございます!」

奥から今度は職員さんが出て来てくれました。優しそうな人で、「あれ?予想と違う」と思いました。
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