何度だってさよならをするのは、だってキミが好きだから。
だからもう、捨てるしか出来ないんだと。
それが一番合理的で楽だったから、私は全部を諦めた。
諦め。
求めず。
毎日を消化するためだけに過ごした。
諦めてしまえば、求めることをしなければ、そういうものなのだと割り切ってしまえば、些細なことで心揺さぶられることもなくなった。
楽だった。
そうすることで抉られるような痛みも叫びたくなるような不安も偽物になってくれた。
だからこそ私はこの世界を生きている。
なんの為に?
なんの為でもいい。
この人生を全うできるなら何でもいい。
きっと生きていくことに、人生に、理由なんて特にないのだから。
だけどキミは私に理由を教えに来たんだ。