盗まれた秘宝の謎を追え!
エピローグ 腕輪の謎
「……久しぶり。美由紀」
「え?」
文月たちは、驚いた様子で美由紀を見た。
「ふふっ……私は、白井 小雪(こゆき)……美由紀の7歳上で、一人暮らしをしている姉だよ」
「お姉ちゃん!何でこれを盗んだりしたの!?」
腕輪を掲げ、美由紀が叫ぶと、小雪は悲しそうに美由紀を見る。
「お前、本当に何も覚えていないの?それは、亡くなったおばあちゃんからもらった、美由紀の形見だよ?それを盗んだお父さんは、当時館長だったこの美術館に展示した!だから、私はお父さんが死んだあとに、形見を取り返して美由紀に返したんだ」
「……事情があったとしても、あなたの行いは犯罪です。あなたを、器物破損、窃盗の容疑で逮捕します」
いつの間にか小雪の後ろに立っていたジェニファーは、小雪に手錠をかける。
「……ごめんなさい。だけど、私は何も後悔はしていない」
大人しくしていた小雪は、美由紀に向かって微笑んだ。
「……お姉ちゃん……」
連れていかれる小雪を、美由紀はただ見ていることしか出来なかった。
「え?」
文月たちは、驚いた様子で美由紀を見た。
「ふふっ……私は、白井 小雪(こゆき)……美由紀の7歳上で、一人暮らしをしている姉だよ」
「お姉ちゃん!何でこれを盗んだりしたの!?」
腕輪を掲げ、美由紀が叫ぶと、小雪は悲しそうに美由紀を見る。
「お前、本当に何も覚えていないの?それは、亡くなったおばあちゃんからもらった、美由紀の形見だよ?それを盗んだお父さんは、当時館長だったこの美術館に展示した!だから、私はお父さんが死んだあとに、形見を取り返して美由紀に返したんだ」
「……事情があったとしても、あなたの行いは犯罪です。あなたを、器物破損、窃盗の容疑で逮捕します」
いつの間にか小雪の後ろに立っていたジェニファーは、小雪に手錠をかける。
「……ごめんなさい。だけど、私は何も後悔はしていない」
大人しくしていた小雪は、美由紀に向かって微笑んだ。
「……お姉ちゃん……」
連れていかれる小雪を、美由紀はただ見ていることしか出来なかった。