盗まれた秘宝の謎を追え!
mission2 怪盗の正体を追え
翌日の放課後、文月は席に座って昨日の謎について考えていた。そんな文月を見た美由紀は「文月、どうしたの?悩み事?」と心配そうに顔を傾げる。
「そんなんじゃないわ。ただぼんやりとしてただけよ」
美由紀に、文月は笑いかけた。美由紀は「そっか……」と不思議そうに文月を見つめる。
「そう言えばさ、文月!怪盗が盗んだ腕輪の謎に、謎の探偵が挑むっていうニュース、知ってる!?」
「知ってるわ、これからどうなるのかしら……」
「さぁ……でも、腕輪を盗み出すなんて……私は許せない!」
文月の前で、美由紀は怒りを顕にする。文月は、苦笑しながら「確かにね……」と返した。
「そうだ……文月」
美由紀はニコりと笑うと、「今から遊ばない?」と文月に問いかける。文月は、オリビアたちと怪盗が残したカードの謎を解かなければならないため、断ることにした。
「悪いけど、今日は用事があるの」
申し訳なさそうに言う文月に、美由紀は「そっか!用事じゃ仕方ないね~」と文月に微笑む。
「じゃあ、帰ろ!」
「えぇ、そうね」
文月と美由紀は、カバンを持つと並んで家に向かった。