盗まれた秘宝の謎を追え!
あれから数日が経った。文月、オリビア、エルザ、美由紀の4人は、ジェニファーとエマのいる警察署へとやって来ていた。
「Jennifer,Emma!Bonjour(こんにちは)!」
エルザは、二人の姿を見るなり声を出す。ジェニファーとエマは、4人の姿に気づいて近寄ってきた。
「Hello!」
「Ciao(やぁ)!」
「こんにちは。少し良いかしら?」
文月が二人に問いかけると、ジェニファーとエマは、顔を見合わせると「良いよ」と言う。
「……悪いけど、今日の調査に美由紀も連れて行ってほしいの」
美由紀の肩に手を置き、文月は腕輪の件を2人にしか聞こえないように話した。文月は、ジェニファーとエマなら信頼できると判断し、2人にだけは話すことを決めた。
美由紀は、腕輪の謎を知りたいために一緒に調査へ行かせてくれないかと言い出したのだ。
「……それも謎だよね……分かった。上司に、美由紀ちゃんも連れて行けるように言ってくる。美由紀ちゃん、おいで」
ジェニファーたちは、美由紀を連れて奥へと消えていく。文月たちは、警察署にある椅子に座り、美由紀たちの帰りを待つことにした。
文月たちが待つこと10分。美由紀たちは帰ってくる。
「美由紀ちゃんも一緒に同行しても良いってさ」