私が母を捨てるまで
おばあちゃん
小学校に入学してからは順調でした。
当時は誰にでも話しかけるような明るい性格だったので、たくさん友達も出来て
毎日楽しく学校に通っていました。
勉強も楽しくて、家に帰ると教科書を音読したり
自主勉強をしたりしていました。
勉強を頑張れば頑張るほど母が褒めてくれました。
たまに帰ってくる母の笑顔を見るために、学校での話をすると嬉しそうにする祖母のために
私は毎日頑張りました。
小学2年生になってすぐのある朝
私は朝6時30分から始まるアニメを見るために、テレビの前に座っていました。
「ばぁば!!そろそろはじまるよ!いっしょにみよう!」
祖母に呼びかけましたが返事がありません。
洗面所にいたよね?と様子を見に行くと、祖母は洗面所にあるゴミ箱に大量の血を吐いていました。
何かを言おうとする度に、口からごぼっと血が溢れます。
そんな祖母を見て
「おかあさんにれんらくしなきゃ」と思い
急いで母に電話をかけました。
「おかあさん!?ばぁばがいっぱい血をはいてる!!どうしよう!?」
「え!?急いで救急車呼んで!すぐ帰るから!!」
私は母との電話を切った後、救急車を呼ぼうとしました。
「ミタコちゃん!もう救急車呼んだから!こっちおいで!!」
向かいのおばさんの声が聞こえました。