胃酸
私が10歳の頃、
世界的な不況により父親の会社はどんどんと隅の方に追いやられていました。
そうなってくるとやはり父親は不満が溜まってきます。
長男である私や母親に対しての理不尽な暴力は酷いものでした。
毎日のように父親への接待を強いられていた私は
10歳という右も左も分からないような年齢であるので父親の意にそぐわない事も多々ありました。
そうなると父親は当たり前の事のように20程も歳の離れた子供をぶちます。
そのせいで、私の腕や背中など身体のいたる所に沢山の痣がありました。
それを隠す為に夏でも長袖長ズボンで生活することを強いられ、海やプールにも行けないでいました。
こんな父親からの暴力は14歳の冬まで続く事になります。
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