愛すべき彼女達 ~十人十色~
「う~ん。
自分の気持ちばかり、優先し過ぎたなぁって……反省してたの。」

私は、彼が女の子に怒鳴ったこと。

イライラしてラグビーに集中できなかったこと。

迷惑かけて、落ち込んでることを話した。

「そっかぁ。
確かに、真剣に取り組んでる横で
『ルールが判んない』『怖~い』『汚い!』なんて言われたら………
私でもキレるわぁ。
先生も嫌な思いしてるかな?」

可愛い。

恋する乙女だね。

自分が見られないことよりも、先生の気持ちが気になってる。

相手を大切に思うほど好きなんだなぁ

「美月、可愛い。
先生がホントに好きなんだね。」

「……………??」

「イヤね、先生の気持ちを一番に考えてたから。
先生が嫌な思いしてないかって、考えたんでしょう?」

私の冷やかしに

「うん。
でもそれって、梓も同じだよね?
柊斗の気持ちを考えて
女の子を連れて行くのを止めたんでしょう。
梓も柊斗に恋をしてるんでしょ?」と。


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