愛すべき彼女達 ~十人十色~
「返事は?」

「………………はい。」

はにかんで答える私に

「ホントは、今から出掛けて
そこでプロポーズしようと計画してたんだけどなぁ。
誰かさんが、怒らせちゃったから計画が狂っちゃった。
まぁ、いいか。
じゃあ、行くよ!
これじゃ、無理だから着替えてね。
因みに、お泊まりするから着替えと化粧品も用意してね!」って。

さっきまで、淋しい週末を送ってたのに

急に、プロポーズされてお泊まりデートって…………。

我に帰って見た自分の姿は……………。

今日は、洋ちゃんも来ないし

一人だと油断していたから……………最悪。

慌てて着替えて、荷物の用意をしていて気づいた。

……………何処に行くの?

今は夜の11時。

洋ちゃんが来てから、もう一時間過ぎてる。

「あの……………洋ちゃん。
今から何処に行くの??」

「俺の家。」

洋ちゃんの家って………歩いて5分のところ。

こんな夜遅くに行かなくても、明日行けばいいのでは??

それに、お泊まりする荷物も要らないよね?

不思議に思っていたら

「結婚するって、お袋に報告して
その後彩ん家に報告に行く。
お母さん達には、泊まりに行くって言ってあるから。
明日は、朝早く出掛けて
俺の親父の墓参りとばあちゃんのところに行く。
夜は、たんぽぽ幼稚園のメンバーで宴会かな。
以上が、この二日間の予定だよ。」って。

この予定って………私がオッケーするって分かってるって事だよね?
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