愛すべき彼女達 ~十人十色~
「みぃ、やっぱりしんどい?」

あまりに私が拒絶してたら

照れじゃなくて、しんどいせいだと思い始めて

毛布ごと抱き抱えられた。

えっ?!

びっくりしてる私に

「大丈夫だからね。」と微笑みとキスを落として

リビングのソファーに座らせると

直ぐに何処かに電話をかけ始めた。

………………??

その後は着替えさせられ

作ってもらった朝食を口にしていたら

玄関のベルが鳴り、彩と洋ちゃんが顔を出す。

えっ??

彩???

びっくりする私を睨んで

「ちょっと~
そんだけ食べてて、何処が病気よぅ!
今日は、洋ちゃんと水族館に行く予定なのに!!」とご立腹。

苦笑いの洋ちゃんに

「コウから海晴ちゃんの体調が良くないって連絡がきて………。」と

ワァ、ごめんなさい。

まさか彩達に電話してると思わなくて………。

「で?
風邪でも引いたの?
もしかして、結婚式が来月だから緊張してきた?」

プンプン怒ってたはずなのに

私の病気を心配して優しく聞いてくる。

こういうところが、彩がみんなに頼られるところなんだよね。

本人には言わないけど………

結構頼りにしてる。
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