溺愛ホリック
やっと準備が整った芹達。



暁が予約してくれたディナーのお店は、夜景が綺麗なホテル。



オシャレで大人な雰囲気にただただ圧倒される·····。



場違いじゃないかな·····?



周りの視線が気になる·····。



「芹にはまだ早かった?」

「べっ、別に緊張してなんかないからっ」

「強がりだよな〜ほんと」

「むっ」

「怒るとおいしい料理がまずくなんぞ」



こういう時の余裕で冷静な暁を見ると、2歳差の壁を感じる·····。



大人の女性になりたい·····。



落ち着いて、と自分に言い聞かせ。



運ばれてくる料理を口にしていた時。



声をかけてきた女の人に驚いた·····。



だってめちゃくちゃ美人·····。



「お食事中にごめんなさいね」

「なんですか?」

「素敵なカップルだと思って声をかけたの」

「はあ·····」

「モデル、とかって興味あったりする?」

「「も、モデル!?」」



こればかりは2人でハモって目を丸くした。

< 108 / 178 >

この作品をシェア

pagetop