溺愛ホリック
ソファのある場所へ戻れば、無防備にも眠る芹の姿があって。



長いまつ毛には水滴·····。



また泣かせたよ俺。



サラッと髪を撫でながら、ごめんと呟く·····。



まじ、反省してんの。



ただただ、別れる選択を選ばないかだけが不安だった。



芹が愛しい。



この気持ちはずっと変わんねぇんだよ。



そんなことを思いながら瞼にキスを落とすと、芹が、んっと反応を見せる。



「ヘンタイ·····」

「自他ともに認める·····」

「ケンカ、したくない」

「俺が悪いまじで。欲求に負けた」

「芹もガキすぎ·····」



そんなことねぇから·····。



芹が反省することねぇの。



俺のところ構わずなのがいけねぇんだよ·····。

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