溺愛ホリック
とりあえず冷たくて喉通りの良さそうなものを選ぶ。



冷えピタも買ってダッシュで戻った一条家。



千賀くん、起きれますか?



「はい、スプーンですっ!」

「食べさせて?」

「へっ?」

「甘えたい·····。だめ?」



だめじゃないです〜!



ぶんぶん首を振れば、千賀くんはよかったって微笑む。



弱った千賀くんはとにかく甘えんぼさんで。



そんな可愛さ見せられたら尽くしたくなっちゃうよ·····!



「どれ食べますか?」

「桃ゼリー·····」

「桃好きなんですか?千賀くん」

「うん」

「いっぱい買ってこればよかった·····」



ていうか、私って好きな人の好物も知らないダメ彼女だ·····。



これからたくさん知っていかなきゃ。

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