溺愛ホリック
桃は一口サイズに細かくして、スプーンに乗せる。



はいって千賀くんの口元にスプーンを持っていけば、アーンと口を開けて·····。



なんかちょっと、ドキドキする·····。



不謹慎にも、高熱で辛い千賀くんの汗ばんでる姿に興奮して·····。



やだ、私ってものすごく変態!?



「ち、千賀くんっ!」

「んー?」

「あ、暑くないですか!?」

「うん、そりゃ熱あるし暑いけど·····」

「汗かいてます!き、着替えませんか!?」



この時は口から勝手にそんな言葉が出ていて、意味なんて深く考えてなくて。



徐々に顔が暑くなるのがわかって、自分がかなり大胆なことをを言ったんだって気づいた·····。



「あ、私、外で待ってますからっ!」

「·····待って」

「ふぁい!?」

「手伝ってくれると、ありがたいんだけど·····」

「あ、はい·····」



き、気まずいです。

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