溺愛ホリック
とりあえず洗面所から温めたタオルを持ってきて·····。



部屋に戻ると、さっそく服をガバッと脱いでいた千賀くん·····。



目!どこ向ければいいの!?



目のやり場に困ってフイっと顔を背けていると、ププッと笑った声が聞こえてくる·····。



「ごめん。ウミちゃんには刺激が強すぎたね」

「自分から言ったのにすみません·····」

「まぁ、慣れだと思って。背中拭いてくれない?」

「へ!?」

「僕あっち向いてるから」



サラッとそんなことを言う千賀くんの身体は、程よい筋肉がついていて·····。



私ってこの身体に何度も抱きしめられてるんだ·····なんて思ったら、ボッと顔が赤くなる。



ひとまず、千賀くんが壁を向いて待っているので、なんとか気持ちを落ち着かせて背中を拭く。



ただそれだけなのに、緊張で手が震えてる·····。



パパやお兄ちゃんの裸と全然違う。



千賀くんはちゃんと男の人だ·····。

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