溺愛ホリック
熱が下がったら、今度はお腹の虫が鳴り出して。



ウミちゃんにももちろん空腹であることは伝わったわけで。



「何か食べますか!?」

「うん。あ、買ってきてくれたのでいいよ」

「お粥さん·····食べれそうですか?」

「ん?」

「よかったら·····作りますっ!」

「ほんと?」



まさか、彼女の手料理まで食べれるなんて。



僕、毎日風邪でもいいよ。



なーんて一瞬思って、動けそうなのでウミちゃんをキッチンまで案内した。



普段から料理をするウミちゃんからしたらお手の物なんだろう。



物の場所教えたらパパーッと作り始めた。



うん、やっぱりウミちゃんは僕のお嫁さんにしよ。



漂うできる奥さん感·····。



その姿をソファから眺める僕。



もはや夫婦だよね?僕たち。



「·····お兄、何デレデレしてんの?」

「はっ!え、芹!?」

「仮病なの?潤美ちゃんこき使ってサイテー」

「ち、違うから!」

「潤美ちゃ〜ん。うちの兄のワガママに付き合わせてごめんね〜!」



だから違うって!!

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