溺愛ホリック
それから卒業式までの月日の流れは早かった。



合格してからは学校に来ることも少なくなり、ほとんどを豹くんと過ごしてたんだけどね。



別れ惜しいこの高校ともさようなら。



「寂しいね」

「ん」

「その空き教室の鍵ってどうするの?」

「後輩に譲る」

「豹くん後輩いたの?」

「いるだろ」



いないの私だけだね·····。



結局できたお友達は環ちゃんだけ。



なんて寂しい高校生活だったんだろ·····。



1人で過ごしてた割合の方が断然多いし·····。



まぁ、冴えない私がいけないんだけどね。



それでもクラスの女の子とは少しずつだけど打ち解けることはできた気がするの。



周りからは、明るくなったって声が多く聞かれて。



少しずつだけど、変われてたのかな?って感じてます。



これも、紛れもない豹くんのおかげだよ?

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