溺愛ホリック
とうとう暁に会える日がやってきて、新調した花柄のワンピースに腕を通す。



初めての1人新幹線は緊張したけど、なんとか乗り過ごすことなく降りれた·····。



ナビに頼りながらたどり着いた暁のマンション。



さっそくインターホンを押したら、愛しの低音ボイスが聞こえてきた。



「やほ!芹ちゃん登場!」

『·····え?』

「え?じゃないし!開けろ〜!」

『·····ちょっと、今無理』



なぜ?



この炎天下の中、あたしを待たせるの?



今無理とかあたしに関係ないし!



「こっちが無理。何時間かけて来たと思ってんの」

『あー、来るなら来るって言えよな·····』

「言ったらおもしろくないじゃん!」

『とにかく今は無理。近くにカフェあるからそこで待ってろ』

「ちょっ!あ、暁!?」



切れたんだけど!?



ありえなすぎない!?

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