溺愛ホリック
思わず唇に噛みつけば、なにもかも芹色。



俺の服をギュッと掴む手はまだ不慣れで。



簡単に俺の心を鷲掴みする芹は、必死に俺に応えようとしてくれてる·····。



「暁、この前のちゅーと全然違う·····」

「それわざわざ伝えてくれなくていんだけど·····」

「もっと·····って思っちゃう芹は変態なの?」

「別に?そう思ってくれて、俺は嬉しいけど」

「暁が喜んでくれることもっとしたい」

「じゃあ芹からキスして」



笑顔でそう告げれば、へっなんて間抜けな声を発する芹。



芹からのキスは、それはそれは喜ぶと思いますよ。



BY 暁。



さぁて俺は芹からの熱いキスを待つのみ。



目を閉じて準備完了。



「いつでもどーぞ」

「絶対目開けない!?」

「開けない」

「絶対!?」

「絶対。いいから早くしろって」



俺が待てなくなるだろ!

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