溺愛ホリック
いつもは強気な芹の顔が崩れる時。



それが俺的1番好きで見たい顔だから、わざと挑発してみる。



真っ赤になって怒った顔が可愛い芹が悪いと思うんだけど。



「何泊の予定?」

「1週間休みもらった」

「こっち案内するわ」

「じゃあ暁の大学行きたい!」

「それは無理」

「なんで!?」



よからぬやつに狙われっからだよ·····。



けど駄々こね芹·····。



結局大学に連れてくる羽目になった·····。



思った通り、周りの男どもは芹を見てて·····。



そんなのお構いなしの芹は、俺の手を引いてグイグイ先へと進む·····。



ほら見ろ言ったこっちゃない。



前方からは美人好きの大学でできた俺の友達·····。



俺と目が合ってすぐ、目線は横にずれた。



「よっ!え、不破の彼女?」

「そうだから変な目で見んなよ」

「ボディガードかよ〜」

「ちけぇって」

「お近づきになりてぇじゃん?」



なりたくねぇよ。

< 161 / 178 >

この作品をシェア

pagetop