溺愛ホリック
千賀くんにそんな頭脳はありませんよ!?



なんて叫びはパパに届いているはずもなく·····。



交際を認める条件として、パパの会社で働くおえない状況になってしまった千賀くん·····。



どうしてそうなるの!?



「千賀くんスーツって柄じゃないのに·····」

「それはそれでショックだよ·····」

「あっ、そう意味で言ったんじゃないです·····」

「まぁこれで丸く収まるなら頑張るよ」

「千賀くん·····」

「ちなみに·····パパの会社ってどんなの?」

「あっ、言ってなかったですねっ」



パパはあー見えて社長さんなんです。



それもけっこう大きな会社の。



って話をしている間、千賀くんの瞳がだんだん大きくなっていった。



「え、ウミちゃんって社長令嬢!?」

「や、やめてくださいっ!そんな柄じゃないので·····」

「え、でも贅沢な生活全然してない·····」

「パパがそういうのあんまり好きじゃないみたいで·····。家も、死んだママが好きだったから今もそのまま住んでるだけで·····」

「マジ·····」

「マジです·····」



内緒にしてたのマズかったかなあ·····。

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