溺愛ホリック

暁に対してこんなに苛立ってるのに、当の本人は無視。



おまけに普通に着替えようとしてるし。



一応あたし女だからね！？



その肉体美見せられたらあたし変な気起こしそう·····。



「いや出てけよ」

「急に着替え出すからじゃん」

「普通にいんなよ、マセガキ」

「はぁ！？マセてない！」



さすがにヘンタイかなって思い始めてすぐに暁の部屋から出た。



ドアを閉めた瞬間、脳内にはさっきの暁の姿。



久しぶりに見た·····。



超成長してない！？



あたしの心臓バックバク。



それからスウェット姿で部屋から出てきた暁。



去り際に、変態って言われた。



暁のその体が罪！！



「暁の着替え覗いたんだって？芹」



翌日の朝から、兄の千賀に不意にそんなことを言われて、あたしは思わず口の中に含んでいた味噌汁を吹き出した。