溺愛ホリック
勝ち目なんてない恋。
ハマっちゃいけなかった。
私には放課後の日課がある。
それは下駄箱でのこと。
玄関のドアにもたれかかっている、高身長で色素の薄いサラサラな髪の毛をなびかせている彼に声をかける。
「ごめんね、待った?」
「別に。いつも柚子はトロいから慣れてる」
「悪口だよ·····」
「どこがだよ。それが柚子だろ」
ハマっちゃいけない人·····それがこの豹くん。
付き合ってるから一緒に帰るわけじゃない。
私たちはそういう関係になれない。
事の発端はお姉ちゃんのある一言。
『柚子ってドジでしょ?あたし心配で。豹が守ってあげてほしいの』
両親が事故で亡くなってすぐだったから、私1人家に置いとくのが不安だったらしく。
いくらお姉ちゃんの頼みだからって豹くんが引き受けるはずないって思ってたのに。
次の日、豹くんは玄関で待っていた。
その日の放課後から、お姉ちゃんがバイトの日はバイト先へ、家にいる時は家に送ってくれるようになった。
それが私には重荷だった。
ハマっちゃいけなかった。
私には放課後の日課がある。
それは下駄箱でのこと。
玄関のドアにもたれかかっている、高身長で色素の薄いサラサラな髪の毛をなびかせている彼に声をかける。
「ごめんね、待った?」
「別に。いつも柚子はトロいから慣れてる」
「悪口だよ·····」
「どこがだよ。それが柚子だろ」
ハマっちゃいけない人·····それがこの豹くん。
付き合ってるから一緒に帰るわけじゃない。
私たちはそういう関係になれない。
事の発端はお姉ちゃんのある一言。
『柚子ってドジでしょ?あたし心配で。豹が守ってあげてほしいの』
両親が事故で亡くなってすぐだったから、私1人家に置いとくのが不安だったらしく。
いくらお姉ちゃんの頼みだからって豹くんが引き受けるはずないって思ってたのに。
次の日、豹くんは玄関で待っていた。
その日の放課後から、お姉ちゃんがバイトの日はバイト先へ、家にいる時は家に送ってくれるようになった。
それが私には重荷だった。