溺愛ホリック
ガキのくせに受け身だけは一人前·····。



背中に手なんか回しちゃってさ。



どこでそんな甘え方教わったんだか·····。



唇が離れた瞬間、俺の胸にボフッと倒れ込んできた芹。



なにこの猫·····。



もう我慢しねぇかんな·····。



「暁、好き」

「んー、久々聞いた」

「芹ちゃんのことは?」

「はいはい、好き好き」

「心こもってねぇんだよ!」



口悪くてもそれが平常運転の芹だから可愛いって思っちまうよな·····。



耳元で、わかるだろって呟いて、頭を撫でた。



それからは芹のわがままヒートアップ。



電話帳に登録した女の名前全部消せって·····。



お前はどこの女王様なんだよ。



「連絡取んなきゃ別にいいだろめんどくせぇ·····」

「はぁ?女は芹だけでいいよね?」

「いっちょまえに束縛すんのかよ」

「彼氏として当然のことじゃん」



一度言い出したら諦めない芹。



俺の電話帳にどんだけ女の名前あると思ってんだよ·····。

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