溺愛ホリック
《千賀》



この世で一番好きなのは女の子。



女の子ってあったかいし優しいし可愛いし。



1人に絞るよりいろんな女の子といる方が倍幸せなんだよね。



近寄ってくる子みんな僕のこと好きって言うし。



じゃあ断る理由ないじゃん?



僕もそばにいてあげたいな〜って思う。



なのについさっき、初めて女の子に好きじゃないって言われた。



僕、何かした?



さすがにちょっと傷ついた·····。



「あんな変な子が言ったことなんて気にしちゃダメだよ千賀!」

「僕のこと好きじゃない子いるんだね·····」

「「私たちは大好き〜」」

「うん、僕も好き」



気にしないでおこ·····ってその時は思ってたんだけど、やっぱりちょっと気になって。



あの子の後を追いかけてみた。



えーどこ行ったの?



完全に見失ったよ·····。



ふと立ち止まり、何を一生懸命になってたのか自問自答。



僕、変だ。

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