溺愛ホリック
あれ?



それってやっぱり僕のこと好きなんじゃないの?



僕は大歓迎なんだけどな!



「私は嫌です」

「なんで!」

「私だけ見てくれる人がいいんです〜·····」

「あぁ、なるほどね」

「せ、先輩も私だけ見てくれませんか?」



あらまこの子、誘い方が上手·····。



そのウルウルした目に、さすがの僕もドキッとしちゃって。



思わず視線を逸らす。



胸がドキドキしてる·····。



こんなこと初めてなんだけど·····。



「先輩?」

「あー僕用事思い出しちゃった!」

「あ、そうなんですね·····」

「またいつでもここに来ていいから!」



あっ·····。



気づいたらそう口走っていて、今まで女の子の誰にもそんなこと言ったことなかったのに。



ウミちゃんって不思議な子だな〜·····。



僕の調子を狂わせる天才かもしれない。

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