溺愛ホリック
泣かずにはいられなくなって、お兄には頭を撫でられる始末。



「ムカつくっ·····」

「暁のことも少しは考えてあげなよ」

「わかってても、わかりたくないんだもんっ!」

「相当悩んでたよ?暁。タイミングいつにしようって」

「えっ·····」

「いつ言ってもどっちみち芹はごねるから、早めに言ってあげてって僕が言ったんだよ」



彼女でしょ?ってなだめられて、説得され。



冷静になって考えた。



暁のこと1番応援してあげなきゃなのは芹じゃない?って。



こういうところがガキなんだよってまた言われちゃう。



寂しい。



ものすごく。



だけど暁の夢だから。



あたしが後押ししないといけないんだ·····。



「芹って子供?」

「超がつくほどね」



大人になろう·····。

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