溺愛ホリック
そんな優しい指先で、私の髪を撫でないで。



そんなに強く、私の腕を引かないで。



特別に思ってくれてるのかなって、勘違いしちゃう·····。



「ごめん、僕ほんとに女の子の気持ちとかってわかんなくて·····、」



ただ、ウミちゃんのことは、なんでも知りたいって思うから。



真剣な眼差しで。



見たことない表情で。



その言葉を呟けば、完全にノックアウトだ。



「他の、女の子に、触れて欲しくないです」

「·····うん」

「もっと、一緒にいたいです」

「·····うん」

「先輩、私のこと好きですか?」

「·····うん、好き」



君が思ってる以上にね。



その言葉を聞きたかったんです。



ずっと、ずっと、欲しくて。



欲しくて、欲しくて、たまらなかった。

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