溺愛ホリック
両親も特にそれに関しては何も言わない。



基本放任なんだよね、ウチ。



昼休みは、この2人受験関係でほとんど溜まり場にいなくなるから、僕はウミちゃんを呼ぶ。



片手に可愛いランチバック。



お弁当だぁ~!



おいしそう。



「千賀くん、アスパラベーコン好きって言ってたから作ってきたよ」

「料理上手な彼女っていいね」

「彼女·····」

「うん、そろそろ慣れようか」

「はい·····」

「名前はすんなり呼べるようになったのにね?」



まぁ、いつまでもピュアな反応が可愛いんだけど。



ほんとにおいしくてパクパク食べ進める。



ウミちゃん、お嫁に欲しい·····。



お嫁·····。



「ウミちゃん、僕と結婚する?」

「ブフッ!!」

「え、吐き出すのもったいない·····」

「えっ、い、今、なんて言いました·····?」

「僕のお嫁さんにならないかな~って」



自然と思っちゃった。

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