溺愛ホリック
なんだか肩の荷が降りて、僕だけこんなに幸せ気分なのが申し訳ないよね~。



相変わらず、勉強に精を出している豹と暁は、もしかしてクリスマスも参考書と過ごすんだろうか。



そんなさみしいクリスマス·····可哀想。



「は?彼女もいんのに、何が悲しくてクリスマスまで勉強しなきゃなんねぇんだよ」

「あ~なんだ。てっきり勉強オタクになったと思ってたから~。安心~」

「ディナーもホテルも予約済みだっつの」

「うわっ。用意周到·····」

「当たり前だろ。聖なる夜を芹と過ごしてやる~」



暁が言うと、完全に性なる夜·····。



一応、芹は僕の妹だからね?



まぁ、芹も暁もお互いにメロメロだから、もうなんでもどうぞ·····。



「豹は山下と何すんだよ」

「勉強」

「「ゲッ。マジ?」」

「その後、クリパ。プレゼント交換。泊まり」



あ、そう·····。



なんでホッとしてんの僕·····。

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