ミッション!奪われた秘宝を取り戻せ!
ゲームの内容を見ていた星彦は急に声をかけられ、「うわっ!!」と大げさに驚く。ボサボサの髪に髭を伸ばした大学生くらいの店員だった。

「それ、ほしくない?今だけタダだよ?」

ニコニコとスタッフは笑う。星彦は突然そんなことを言われ少し戸惑ったが、タダでゲームをもらえるなんて初めて言われた言葉だ。

「……これ、もらいます!」

つまらなかったらやめればいい。どこかへ売ればいい。そう思い、星彦はこのゲームを買うことにした。

「よかった。それ、もう持っていっていいから」

店員はそう言い、値段のシールをゲームから剥がすと仕事へと戻ってしまった。

星彦は、今度透たちと遊ぶ時にやってみようと思い、大切にかばんの中に入れた。



ゲームを星彦が買って数日後の土曜日。

「お邪魔します!」

空音と透がそう言い、星彦は「よく来たな!まあ上がれ!」と笑う。「お前が呼んだんだろ!」と透が言った。

二階にある星彦の部屋に行き、空音と透は荷物を置く。
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