先生は溺愛ダンナさま
え、え、何これ?理人さんひどいよ、あんまりだよ。


さっき私のことを守ってくれたのに、今は由香里先輩の方を大事にするなんて。


な、なんで?


それから由香里先輩と理人さんが何か喋っていたけれど、頭が真っ白になってしまって全然聞こえなかった。


2人が微笑みあっているようで、こんな光景は見たくなくて目を伏せた。


私ったら、心が狭いのかな。でも、でも。


嫌だよ、理人さんは私の旦那様なのに。


他の女性と、たとえ大好きな由香里先輩とでも仲良くしてるとこなんて見たくない。


だけど、子供っぽい外見の私なんかより美人で大人っぽい由香里先輩とのほうが理人さんにはお似合いなような気さえした。
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