先生は溺愛ダンナさま
「もうっ、朝は忙しいんだからね。早く起きなさい」


綺麗な彼の寝顔を見ていたらついつい優しい声をだしてしまう。


ついでに頭を撫でたりしながら、しばらくその甘いマスクに見惚れていた。


毎朝毎朝彼の寝顔を見ながら、とうとう私この人と結婚したんだなあってしみじみ喜びをかみしめている。


「すみれ」


「あっ」


うっすら目を開けた彼に腕を引かれてあっという間にベッドに押し倒された。


小柄な私はすっぽりと彼の腕の中に閉じ込められる。


「ちょっと、理人さんったら」


「5分だけ、こうしてて。こうしないと起きれないんだ。協力して」


「またそんなこと言って。んんっ」

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