先生は溺愛ダンナさま
「目と目を合わせて笑ったり、ボディタッチしたらアウトかな」


理人さんが、瞳をパチパチさせて絶句している。


「わ、わかった」


まだ何か言いたそうだったけれど、なんとか言葉を呑み込んだみたいな彼。


あれ、私なにかおかしなことを言っちゃったのかな。


「あ、でも大丈夫だよ。もし理人さんが浮気しても私たぶん許しちゃうと思うから」


彼に重い女だと思われたくなくて、こんな風に言ったのだけどまた深いため息を吐かれた。


「もう、勘弁して」


彼は私の頬を愛おしそうに撫でる。


そしてここが駅のホームだってこともお構いなしに、私をギュッと抱きしめてきた。

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